この記事では私が地域おこし協力隊の活動の一つについてまとめようと思います。
というのも、協力隊になる前から関りを持たせていただいていた「長井高校総合的探究の授業」の活動の24年度2年次が一区切りしたことと、うち1グループがSENNについて活動をしてくれたことを残したいと考えたからです。
協力隊のきっかけ
ときは少しさかのぼって22年度の8月
私が長井高校生と初めてやり取りしたのは地域おこし協力隊になる前の大学生としてSENNに滞在しているときでした。
外から来た人にとっての長井市の魅力についてインタビューを受けました。
もちろん自分が思う魅力についてお話させていただいたのですが、高校生はその場所を聞いたことはあるけどよく知らない・行ったことないというようなこともありました。
地域活性について探究をしていたグループだったのですが、私はせっかくならまず自分の目で魅力があるのかないのか判断してほしい、そしてそれでも県外から人が来るのに疑問を持つなら説明してあげたい。そんな風にその時は感じていました。
なのでこれを企画にすることにしました。
地域内外の人が一緒にまち歩きをすることで地域の魅力を再発見するというワークショップが各地で行われていたので、それを長井高校向けにアレンジして企画を行いました。
個人的に探究活動というものは自己内生の一つの要因にしてほしいという思いがありました。
元々、北海道では探究の時間を活用して高校生にきっかけづくりを行うボランティアをしていました。その経験を生かして長井高校の探究活動をサポートできたらと思い、地域おこし協力隊になって以降も活動として探究の授業に関わらせていただきました。
2年目のつながり
23年度にも探究の活動をお手伝いさせていただいたのですが、個人的に一番動きがあったのが24年度の探究の活動でした。
地域活性について探究をしていたグループがあったのですが、はじめは場所を借りて勉強するときに長井市の特産品を食べてもらいながら勉強してもらうためにタスパークホテル内にあるワーキングスペースを使おうとしましたが資金の問題などがあり断念していました。
その時にSENNに白羽の矢が立ちました。
高校生とコミュニケーションをとるうちに知ったのですが、私が23年度に1年生に対して2年次探究に向けて問の立て方についてお手伝いさせていただいたときに話をしたことがあったグループなのでした。
1年かけて長井高校に関わらせていただいて、2年目でその成果が出始めたなと実感する出来事でした。
探究の活動
このグループは地域活性グループで長井市の魅力を多くの人に知ってもらいたいというテーマを持っていました。
SENNでの活動を行うことに決まってから、このグループのテーマは「地域の魅力ある場所を長井高校生に知ってもらい使ってもらいたい」というものに決まりました。
24年度に入ってから本格的にお客様の受け入れを始めたSENNにはお世辞にも人が来ていた場所というわけではありませんでした。なので探究活動として長井高校生にSENNについて知ってもらい、高校生が通常的に利用してくれたら地域活性に繋がるという仮説をたてました。
アクションとしては、高校生に使ってもらいやすいテスト勉強の場所としてSENNを開放するというものがメインでした。
そのために長井高校からSENNまでの道のりを開設した動画の作成や開放期間をPRするチラシの作成、各個人がSNSを使ったSENNの様子の発信、実際に友達を引っ張って連れてくるということを行いました。
活動の成果
学生たちの頑張りもあったのでテスト期間に多くの高校生が利用してくれました。
期間は9月24日~28日で累計で43名の高校生に利用していただくことができました。
その他の日にも数名ですが電車待ちにボードゲームをしに来る人がいたりしたこともありました。
ほとんど人が来ることがなかったSENNは探究活動のおかげで人が集まる場所の一つに変わることができました。
今回関わってくれたグループの学生は特にその後もSENNに来てくれるようになり授業以外でもSENNと学生のつながりをつくることができました。
活動の行き先
この探究活動のまとめ発表が長井高校内で行われました。
もちろん見学に行かせてもらいました。
中には発表を見ていた一年生がSENNにとても興味を持っていたみたいでした。
きっと活動の担当者がそばにいての発表は緊張したでしょうが皆さんよく頑張りました。
学生のこのような頑張りを評価されてでしょうか山形県で行われる各校の探究活動の発表会に長井高校の代表の1グループとして選出されました。
普通コースではたくさんあるグループから2グループみたいでしたので、すごい倍率だったと思います。
つい先日、山形県で行われている探究発表会がありました。
私は行くことができませんでしたが、先生から状況を共有していただいたり、学生がSENNの広報チラシを持参してくれたので、その日1日は定期的にInstagramのフォロー通知が来たりと学生の頑張りをSENNから感じることができました。
これからのSENN
今回の1グループの探究活動をお手伝いさせていただく中で、上記にあったような結果をいただくことができたのはほんとに光栄なことでした。
担当したグループの周りのお友達にもSENNの森という人が浸透しているようですし、最近別の戦略会議で行っていた高校生に対してのアンケートにSENNのことが聴取されていました。
これだけ長井高校に対してSENNが浸透できている事実を様々な形で確認することができて感動しました。
せっかく長井高校がSENNと関わる流れがつくることができたので、来年度もSENNと一緒に探究活動をするグループができたらいいなと思うばかりです。
長井市 地域おこし協力隊 森 知磨
交流スペースSENN|Cafe Esenn
山形県長井市台町2-1 SENN
TEL:080-8502-5581
MAIL:senn.nagai@gmail.com
Instagram:https://www.instagram.com/senn.nagai/profilecard/?igsh=ZGJreXkwb244dXk=